東京都青梅市の印鑑・はんこ専門店

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2021.09.14

ハンコの知識

この印影と同じハンコを作れますか?

年に一、二度ですが、印影を持ち込まれて、「この印影と同じハンコを作れますか?」とお尋ねになるお客様がいらっしゃいます。おそらく印鑑登録した実印を紛失して急に必要になったというケースであろうと思います。

結論から申し上げますと、印影から元のハンコは復元できません。

役所に届け出を出して、新しいハンコで印鑑登録されることをお勧めします。

復元できない重要な理由があります。それはハンコが唯一無二のものでなければならないということです。技術的に復元が難しいことは以下でお話ししますが、犯罪防止の観点から同じハンコが二つあってはいけないのです。もし偽造したり、そのハンコを使用した場合は、「私印偽造及び不正使用等罪」となり罰せられます。したがって、良識あるハンコ屋ならば印影を参考にすることはあっても復元は引き受けません。

実印に関してはこちらも参考にしてください。
実印(印鑑登録)の基礎知識

技術的にも完全な復元はできません。その理由は、印影は朱肉のにじみやカスレなどによりハンコそのものの字形とは異なるからです。現代では印影をスキャナーで取り込み、パソコンと彫刻機を使って忠実ににじみやカスレの通りに彫ることはできます。しかしそのようにしてハンコをつくると、そのハンコで押された印影はさらににじみやカスレが出て、元の印影とは異なってしまいます。通常はハンコの文字はにじみによって太めに写ります。同じハンコで押している印影は同じようににじみやカスレが出ても判別できますが、復元したハンコの場合には変化が増幅するため、元の印影とは異なった印影になります。従って、印影から元のハンコを復元することは難しいのです。
(印影A)→(はんこ復元)→(印影B)≠印影A

印影をコピー機やスキャナーで複製して、カラー印刷しても朱肉でないことはすぐにばれてしまいますね。ハンコの信頼性が高い理由はここにもあります。

印影を拡大鏡で拡大してみました(下図参照)。印影は、にじみやカスレにより文字の縁に結構凸凹があります。さらに手彫りのハンコの場合は職人の削り具合により微妙な変化があります。手彫りのハンコが複製できないのはこのためです。逆に機械で彫っただけのハンコは複製の可能性から考えると危険だといえます。

では、印影からにじみやカスレを除去することはできるのでしょうか。デジタル処理により、でこぼこの無い線を描くことはできますが、そこから元のハンコの字形を復元することは難しいでしょう。なぜなら朱肉の種類やつける量、紙質によってにじみの程度が変わってくるので、その印影のもとになるハンコの線の太さを特定することができません(上図の印影と印面を見比べてください)。また、にじんで膨らんだ印影から元の曲線を復元する過程でどうしても作業者の特色やクセが出てオリジナルとは同じになりません。

さらに、職人が印刀で手仕上げしたハンコは一見直線であっても実は微妙にでこぼこしています。そのでこぼこは朱肉によって隠されてしまうので、印影から印刀の跡を復元することは不可能です。

当店では時間短縮のために荒彫りで機械を使いますが、文字デザインと仕上げを手作業で行っています。このため一本一本が異なり、同じ印影のハンコはありません。当店のハンコは世界で一つ、唯一無二のハンコです。(石印材は手仕上げできません)

お客様がハンコを安心してお使いいただくために、複製はできないということをご理解いただき、申し訳ありませんが新たにハンコをお作りくださるようにお願いいたします。

当店では印材を各種取り揃えておりますので、ご予算に応じて一番良い実印、銀行印をご提案させていただきます。もちろん当店で職人が彫っています(一部商品を除く)。
ぜひご来店いただき、店頭でご確認いただきたいと思います。

またお急ぎであれば、一日で仕上げることもできますのでご相談ください。ただし一部商品や作業スケジュールによってはご要望にお応えできない場合もございます。ご了承ください。

なお、当店で販売している「武蔵御嶽神社のご祈祷印」は完全手彫りのため製作に時間がかかりますが、偽造されにくいハンコです。

実印・銀行印に関するお問い合せは、 ホームページの「お問い合わせ」、または電話(0428-22-4461)でお気軽にどうぞ。