東京都青梅市の印鑑・はんこ専門店

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2022.09.27

イベント情報

9/21 篆刻体験教室の様子

2022年9月21日(水)の篆刻体験教室の様子をお知らせします。今回は少人数の落ち着いた篆刻体験教室でした。参加者は、午前1名、午後3名でした。(午前に参加された生徒さんが午後も延長して参加されました。)初めて参加された方が1名でした。

9/21 午後クラスの様子

完成した作品は、来年の干支「兎」15mm角が1名、漢字1文字「壽」15mm角が1名、漢字1文字「節」22mm角が1名でした。3名とも最後に間宮先生が仕上げをしてくださり、とても良い作品が出来上がりました。

「節」は習字をされている奥様のためにご主人が彫られたものです。どんな字形がよいか、あれこれと考えて、間宮先生と相談しながら彫られました。その様子から仲の良いご夫婦なのだろうなと感じました。次回は、是非ご夫婦でご参加いただきたいと思いました。

この篆書体の「節」に関して、今回は生徒さんが最初希望されたのは竹カンムリが山2つ並んでいる形でした。古い中国の書物には確かにこの字がありますが、小篆体をはじめ一般的な篆書体では使われません。

節 「大篆刻字林」六書通正デジタル版( 服部耕石編、三圭社、2014年)より

そもそも「竹」の篆書体は古金石文字に由来するもので、竹の葉が下に垂れ下がっている形が原型です。

竹 「篆刻字林」( 服部耕石編、三圭社版、1979発行)より

そこで間宮先生のアドバイスをうけて、竹かんむりを古金石文字に合わせて間宮先生が少しアレンジした字形を彫ることにしました。出来栄えはとても満足いただけるものでした。(掲載の許可を頂いてませんので)お見せ出来ないのが残念です。

また、先週も25mm角の「壽」がありましたが、今週の「壽」はそれとは違った字形でした。「壽」は「寿」の旧字体です。実は「壽」には様々なバリエーションがあります。私の手元にある「篆刻字林」( 服部耕石編、三圭社版、1979発行)には次のような31種類もの「壽」が掲載されています。

「寿」に関連して、中国には昔から数えで百歳をお祝いする伝統があり、その長寿を祝う品として「百壽図」が贈られました。「百壽図」には100種類の異なった字体の「壽」が書かれています。図の形は円形、方形、長形など様々で、大きな「壽」の中に小さな「壽」の字が組み込まれているものもあります。この百寿図については、別の機会に詳しくお話ししたいと思います。

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