東京都青梅市の印鑑・はんこ専門店

〒198-0041 東京都青梅市勝沼3丁目111
TEL:0428-22-4461
営業時間:月~金 9:00~19:00/土 9:00~12:00
定休日:日曜・祝日

2022.09.30

ハンコの知識

環境にやさしいはんこ「彩樺(さいか)」

2015年に国連総会でSDGsが採択されたことから世界的に環境問題に対する関心が高まっている今日。はんこ屋としても環境に無関心ではいられません。美しい自然を後世に残し、豊かな動植物環境のなかで人類が豊かに暮らすことのできる地球を守らなければならないと思うのです。

当店では、2つの取り組みを行っています。
1つ目は、野生動物保護のために象牙取引のルールを厳守しています。象牙の国際間取引はワシントン条約で禁止され、不正輸入を防ぐために日本では種の保存に関する法律によって象牙の取引業者は「特別国際種事業者」として登録する必要があります。当店の登録番号は第04149号です。
詳しくはこちらをご覧ください。

2つ目は、森林保護のために間伐材を使ったはんこを販売しています。「彩樺(さいか)」といいます。過去には印章の生産増加に伴って、印材となる柘(つげ)などの木材の伐採が過剰に進められたことへの反省から、限りある木材資源を保護するために、北方寒冷地で産出される真樺(またはバーチ材)と呼ばれる木材の間伐材・計画植林木を利用して作られた印材が「彩樺」です。真樺はそれだけでは印材には適さないのですが、木材に樹脂を加えて高圧加熱加工して「彩樺」が作られます。

環境にやさしい彩樺のはんこ

当店で販売しているのは「茶」「赤」「黒」の3種類です。茶はナチュラルな色で、赤や黒は彩色されています。メーカーによっては赤い印材をアグニ、黒い印材をブラックアグニと呼んでいますが、当店ではお客様にわかりやすいようにすべて「彩樺」で統一しています。

彩樺の特徴その1
間伐材や計画植林木を使用しているので森林保護に貢献できます。木製の印材は柘をはじめとして、先に書いたように印章が売れるほど木材を伐採しなければなりません。そこで、彩樺は森林保護のために間伐材や計画植林木を使用しています。間伐材とは、山の木を適度に間引いて伐採することで森林を保護管理するために切られた木材です。特に日照時間の短い北方寒冷地では森林の成長のためには適度な間伐は不可欠です。違法伐採を防ぐ意味でも、彩樺で使用している木材は森林の保護育成に貢献しています。「グリーン購入法」適合品です。

SGDs-15

彩樺の特徴その2
彩樺は長持ちします。間伐材を圧縮加工しているために一般に使用されている柘の数倍の強度があると言われています。手触り、重さ、木目の美しさは木材そのままで、無垢の木材よりも長くお使いいただくことができます。強度があり、欠けにくい特徴は印材に最適です。ただし、長持ちさせるためには、使用後には印面についた朱肉(インク)をティッシュなどでふき取ってから保管することが大切です。これは彩樺に限らず全ての印材で言えることです。

彩樺の特徴その3
変形等の狂いの無い精度の高い彫刻が可能です。印章は印面に細かな細工を行うために、印材には強度や粘り強さが求められます。彩樺は、圧縮加工の際に樹脂をしみこませているために変形しにくく伸縮及びヒビ割れが少ないので、精度の高い彫刻ができることが特徴です。また茶はナチュラルな色が魅力ですが、赤、黒のきれいな色は女性にも男性にも人気です。

彩樺の特徴その4
お手頃の価格で購入できます。圧縮加工の手間がかかるため柘に比べると多少高くなりますが、一般的な黒水牛よりも安い価格設定なのでコストパフォーマンスが高い商品と言えます。

実印・銀行印・認印に適した彩樺
会社設立の際に必要な会社役職印や角印も彩樺で

彩樺のはんこに関するお問い合わせは、 ホームページの「お問い合わせ」、または電話(0428-22-4461)で。

【参考】
1.SDGsとは
国連が提唱する持続可能な社会を目指す目標です。人類が安定してこの世界で暮らし続けるために2030年までに達成すべき具体的な目標を立てました。それが「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」です。私たちの業界に一番関係する項目は「15 陸の豊かさも守ろう」です。(←わかりやすいので日本ユニセフ協会のSDGsをご紹介します。)

2.グリーン購入法とは
持続可能な発展による循環型社会の形成を目指し、供給面だけでなく、国等が自ら率先して環境物品等を優先的購入することで需要面からも環境物品等の市場を促進することを目的に、循環型社会形成推進基本法の個別法のひとつとして2000年5月「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)」が制定されました。グリーン購入法適合品は、環境省が毎年公表するグリーン購入法の「基本方針」の判断の基準を満たしている製品・サービスです。ただし、基準を満たしていることを認定・認証している機関はなく、事業者が自己判断により「グリーン購入法適合品」と表示します。

3.エコ商品ネット
グリーン購入ネットワークが運営するエコ商品ネットのサイトでは、グリーン購入法適合商品を検索することができます。

4.エコマークとは
公益財団法人日本環境協会が実施するエコマーク事業は、国際標準化機構の規格ISO14020(環境ラベルおよび宣言・一般原則)およびISO14024(環境ラベルおよび宣言・タイプⅠ環境ラベル表示・原則および手続き)に則って運営されています。この制度は「自主的で多様な基準に基づいた、第三者の機関によってラベルの使用が認められる制度」とされています。エコマークは日本で唯一のタイプⅠ環境ラベルです。エコマークは、グリーン購入法の判断の基準より多面的な基準を策定しており、エコマーク認定商品は、原則としてグリーン購入法(判断の基準)に適合しています。
今回改めて調べてみると、「印章・スタンプ台」分野でエコマーク商品はいくつもありますね。「プラスチック材に再生プラスチックを70%以上使用している」という条件に適合するものが多いようです。